【特集インタビュー】TOYS&GIFTS MOMO もぎしづこさん・茂木成美さん「おもちゃと出会える場所 新装開店した『 MOMO』へ」

1996年に高崎市内でオープンして以来、地元の方々に愛されてきた玩具店「TOYS&GIFTS MOMO」。先日引越しをして、3月15日から新たな場所でオープンしました。27年間続く「MOMO」のこと、そして新設されたプレイスペースについてお話を伺います。

おもちゃと出会える場所
新装開店した「MOMO」へ

-3月15日にオープンした新しいお店について教えてください。

茂木成美さん、以下茂木:「エルデ」という建物の1階にプレイスペース「つみきのおうち」がオープン、2階に玩具店「TOYS&GIFTS MOMO」が引越してきました。「つみきのおうち」は、2階の営業時間内に1人500円(12ヵ月以下の赤ちゃんは無料)で1時間、1階にあるおもちゃで遊んでもらえるスペースです。1996年に高崎で「MOMO」をオープンしてからはおもちゃ屋さん1本でずっとやってきたので、プレイスペースは初めての試みです。

-なぜプレイスペースを作ったのでしょうか?

もぎしづこさん、以下もぎ:ここにはヨーロッパの木のおもちゃを中心に、いいおもちゃがたくさんあるので、子どもたちにいろんなおもちゃでじっくり遊んでもらえる場所を作れたらなと思いました。

茂木:プレイスペースに置いてあるのは、引越し前は店頭に置いてサンプルとして遊べるようにしていたおもちゃです。前のお店では“買うこと”と“遊ぶこと”がお店の中で一緒になってしまっていたので、新しいお店では分けることにしました。

-プレイスペースで気に入ったおもちゃを買うことができるのですね。

茂木:そうです。販売しているおもちゃは高価なものも多いので、みんながみんな毎回お買い物できるわけではないですよね。だからおもちゃを気軽にシェアして遊んでもらえる場所を作りました。プレイスペースがあれば、いろんな子におもちゃで遊ぶチャンスがあると思うので。中にはサンプルとして20年ほど置いていたものもあります。

もぎ:木のおもちゃはとても丈夫なんです。そして何十年という経験を積んだ大人たちが作っています。そうやって人がきちんと作ったものだから、子どもが手に持った時にも安心感があるんでしょうね。

茂木:そうですね。私たちは丈夫さ、安全性の高さ、美しさを兼ね備えた製品を選んでいます。

もぎ:「つみきのおうち」は、そんなおもちゃを通して“遊び”をみんなにシェアしてもらうことができる場所なのかなと思います。いままでは買うかどうか検討しないとお店でおもちゃと出会えなかったと思いますが、プレイスペースがあれば、遊ぶ目的で来てもらった中でおもちゃと出会うことができますから。

-おもちゃとの出会いの場なんですね。

茂木:そうなんです。2階の営業時間外は、貸切レンタルスペース「シュピールハウス by.MOMO」として建物を丸ごと貸し切って遊んでいただけます(6人8000円/2時間)。お買い物もできます。

2階にある「TOYS&GIFTS MOMO」の店内。商品は対象年齢ごとにわけて飾られている

子どもがお母さんに、そしておばあちゃんに
ライフステージが変わっても訪ねたい店

-2階の「MOMO」についても教えてください。

茂木:店内には0歳から8歳くらいまでのお子さん向けに、年齢順にヨーロッパや日本の木製玩具が並んでいます。ほかにも小さい子から学生まで楽しめるようなボードゲームや文房具、季節のアイテムなどのコーナーも。マタニティ向けにWELEDAの商品やオーガニックのカフェインレスコーヒーなども置いています。カフェインレスコーヒーは「つみきのおうち」で飲んでいただくこともできますよ。

もぎ:お店を作ってから27年間、実際におもちゃを使った方たちからのお話をたくさん聞いてきたので、お店ではそれを新しいお客さんにお伝えするというバトンタッチができています。最近では赤ちゃんだった子がお母さんになって来てくれたり、お母さんがおばあちゃんになって「うちの娘が好きだったから孫にも買ってあげたい」と言ってくれたりすることもあって、お客さんのサイクルも回り始めました。

-子や孫ができてまたお店に来るって素敵ですね。

もぎ:お客さんの3分の1はそういう方です。あとの3分の1は初めて出産された方、もう3分の1はおもちゃが好きな方ですね。

-そもそも、27年前にお店をオープンされたきっかけは何だったのでしょうか?

もぎ:自分が子育てをし始めた時、短大時代に研修先の園で見たヨーロッパの木のおもちゃを買おうと思ったら、売っているお店がなくて。「子どもが育つために大切な道具を売っているお店がないんだ!」と思い、自分でお店を始めました。

茂木:当時(約40年前)の日本のおもちゃの認識として、安全性を気にしたり、ままごとが情操教育にいいと言われたりすることがあまりなかったから、木のおもちゃの専門店がなかったんですよね。

-では娘さんでもある茂木さんは、お店にあるようなおもちゃで遊んで成長されたわけですね。

茂木:そうです。例えば「アルビスブラン積木(アルビスブラン社)」はお店の一推しですが、私自身もよく遊んだとても好きなおもちゃです。いかに木箱の中に入っている材料を使っていろんなものを組み立てるかという遊びなので、私個人の感想ですが、自分が持っている素材でできることを組み合わせて、いろんなものを作る力が育まれると思います。

1階の「つみきのおうち」。おもちゃのほか、約200種類あるボードゲームで遊ぶこともできる

おもちゃを買いに行く場所から
気軽に遊びに行ける場所へ

-これからどんなお店にしていきたいですか?

もぎ:「あのお客さんもいいと言っていたから、これいいですよ」と、これからも来てくださる方たちに本当にいいものを紹介していけるお店でありたいですね。

茂木:新しいことをどんどん追加するよりも、私や店長である母が無理なく続けられるサステナブルなお店を目指しています。おそらく売っているもの自体が持続可能な方法で作られ続けているから、売っている私たちもそういう売り方ができるのかなと。そうやってこれからも続けていくために、プレイスペースという新しい方法も始めることにしました。

もぎ:プレイスペースは有料にすることで、むしろお客さんが来やすくなったと思います。無料だと「買わなきゃ悪いな」と気を遣ってしまうから。買わなくても遊びに来てもらっていいんです。遊んでいるうちに「どうしてもこのおもちゃを迎えたいな」と思ったら、購入できる場所も2階にあるということです。茂木:いままでは「おもちゃ屋さんに行く=買い物」でしたが、プレイスペースを作ったことで子どもたちにおもちゃでしっかり遊んでもらうことができて、私たちもうれしいです。

右/もぎしづこさん(もぎ しづこさん)
「MOMO」店長。オーナーであり夫の節夫さんとともに1996年高崎市内に「MOMO」をオープン。木のおもちゃを店頭で販売しながらブログの執筆や写真撮影も行う
左/茂木成美さん(もぎ なるみさん)
「MOMO」プロデューサー。早稲田大学卒業後「MOMO」で働くことを決意。ブログ執筆やコンテンツ制作、イベント企画・運営など裏方業務全般を担う。店長・もぎさんの娘

遊びのためのショップ&プレイス「エルデ」
群馬県高崎市下小鳥町467-1
027-362-3508
11:00〜18:00 定休日:火、水
https://www.momotoys.jp

「つみきのおうち」ご招待券プレゼント!

シェアプレイスペースで1時間遊べる「つみきのおうち」ご招待券1組2名、計6組分をプレゼント!

〒379-2152
群馬県前橋市下大島町24
広告新聞 つみきのおうちプレゼント係

送り先のご住所とお名前をご明記の上、おハガキまたは封書でご応募ください。
締め切りは2024年4月20日まで。

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